対話の役割と「関心の共有」
対話の役割は安全感を高め、考えを練り、高めることで、
「聴くという姿勢」がとても大切であることは、
sodatekuメンバーも座談会をしていく中でも少しずつ実感しています。
患者の話をきくことが専門のある精神科医は、
対話の役割を深めていくためには、「共有する」ことがとても大事だと説明していました。
そして共有にも二つあるというのです。「関心の共有」と「気持ちの共有」。
「気持ちの共有」はいわゆる共感と呼ばれます。これはなかなか難しく、共感できない時もあるし、相手が拒むときもあります。
それに比べ、「関心の共有」はとても行動にしやすいので、共感するより前にしていると、その後の共感もうまくいくというのです。
例えば、座談会で集うメンバーはすでに「関心の共有」をしています。
そのため、メンバーとおかあさんは何か安心し、つながっているように感じます。
そして「気持ちの共有」もスムーズにいきます。
例えば、お子さんがつみきで遊んでいて、思い通りに形がつくれなくて「いやだ~~」とさけんだ場合。今までお母さんは違うことをしていて、関心を向けていなかったのに突然叫んだからそばに行って、「どうしたの?」「何がいけないの?」「嫌だったんだね」などと声をかけるより、ずっとは無理でも時々そばに行って一緒につみきをして「関心の共有」をしていて「いやだ~~」となった時に「何かいやなのかな?」「ああしたかったのにつくれないね」のほうが、おかあさんの共感はお子さんに伝わりやすいかもしれません。
例えば、あまり付き合いが親しくない人と、実は同じ趣味があったり、同じアーティストが好きであることがわかったとたんに距離が近くなり、その他のことも共感できたりしたことはありませんか?
「関心の共有」はとても人と人の間で重要なのですね。
kunisann