幸福とは・・・日常ある小さな幸せ
- kunisann
- 2016年10月8日
- 読了時間: 2分
今はもう見ない古い型のボンネットバスが、
出会う人達に愛されながら魂を持つ。
そんなバスと周囲の人達との織りなす物語。
『海を抱いたビー玉~甦ったボンネットバスと少年たちの物語~』 森沢明夫 より
バスの思い。
「ボクは思った。モノとは、自分の生き方を自分で決めることができない物体のことだ。だったら、モノが幸福になるには、どうすればいいんだろう?ただ、偶然を待つだけ?
自分の思う通りに生きられる人間をうらやましく思った。やりたいことを自分で見つける自由と、それをやる自由の両方が与えられているなんて・・・・・・」
出会う人たちは、みんな物には魂があると信じています。
そんな中でバスは気づきます。
「たしかにボクは自由に『動く』ことはできないけれど、自由に『思う』ことも『感じる』こともできる。それは唯一無二の現実であって、だれのせいでもない。
だったら・・・。
その現実をまるごと受け入れて、その先に見つけられる大切な価値に”気づき”ながら生きていけばいい。日常にある小さな幸せにひとつでも多く”気づき”ながら日々の幸福をかみしめていればいいのだ。そして、それだけが、ボクがモノとして幸福に生きるための、たったひとつの術なのだと思った。」
人間は誰しもが、やりたいことを自分で見つけてそれをやる能力を与えられているのですね。それさえも忘れていました。
そして、特別なことではなく日常の中にこそ、幸せがある。小さくてもまぎれもない幸せ。
今、子どもが目の前にいることが幸せ。日々、同じ空間にいて、ことばを交わすことができることが小さな幸せ。特別なことは必要ないかもしれませんね。
kunisann
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